かつて話題をさらった「Google Glass」を覚えていますか? あの未来感あふれるスマートグラスは、技術的には画期的だったものの、プライバシー問題や市場の未成熟により、短命に終わってしまいました。
しかし2025年5月、Googleは「Google I/O 2025」でAI時代にふさわしいGeminiスマートグラスを発表。 これは単なるハードウェアの進化ではありません。AIアシスタント「Gemini」と、XR(拡張現実)に最適化された新プラットフォーム「Android XR」によって、私たちの生活スタイルそのものが変わる可能性を秘めています。
私自身、約10年前にGoogle Glassを日本で体験したことがあります。音声コマンド、リアルタイム動画撮影、そして画面投影――当時としては夢のような体験でした。
それから数年、SnapやMeta(旧Facebook)などがスマートグラスを試みる中、Googleはこの分野から遠ざかっているように見えました。しかし今、満を持してProject Auraという形で新しいスマートグラスを発表。今回は本気のようです。
「Android XR」は、スマホではなくAIウェアラブル端末のために作られたAndroid OSです。XR(拡張現実)やARデバイス向けに最適化されており、音声・映像・テキストなど複数のモダリティ(多モーダル)を融合して操作できます。
そしてProject Auraは、Android XRを搭載した第一弾のスマートグラス。中国のARメーカー「Xreal」との共同開発により、AIアシスタント「Gemini」が自然な対話・視覚認識を可能にしています。
注目すべき機能は以下のとおり:
これらの体験は、Googleの新しいAIフレームワーク「Project Astra」や、Gemini 2.5 Proモデルが支えています。
今回の戦略で特に興味深いのは、Googleがハードウェアを独占しない点です。Gentle Monster(韓国の人気アイウェアブランド)やWarby Parker(アメリカのD2Cメガネブランド)との協業により、「見た目もクールなAIメガネ」が誕生しようとしています。
これは、ガジェット好きだけでなく、ファッション感度の高い若年層やビジネスパーソンにも受け入れられる要素だと感じます。
正直に言うと、日本市場でのGeminiスマートグラスの正式展開は未定です。また、GoogleのGemini APIやフル機能も日本では利用に制限があります。しかし、それでもAIウェアラブル時代の流れは止まりません。
日本国内でも、Metaの「Ray-Ban Meta」やXrealの「Airシリーズ」が登場し、スマートグラスへの関心が徐々に高まっています。そして、日本語対応のAIアシスタントが求められている今、注目すべきなのが次に紹介するプラットフォームです。
海外製AIが話題になる一方で、日本語でのスムーズなやりとり、手頃な価格、そして複数のAIを一括で使いたいという声も多いのが現実です。
そんなニーズに応えるのが「XXAI」。 これは、GPT-4o、Claude 3.7、Gemini、Llamaなど世界最高峰のAIモデルを一つのプラットフォームに統合した、日本語対応のAIサービスです。
AIスマートグラスを待てない方、まずはXXAIで多モーダルAIの便利さを体験してみるのがおすすめです。
Google Glassは一度は消えました。でも、そのビジョンは生き続けています。 今度のGeminiスマートグラスは、AIの進化とともに、私たちの生活や働き方を根本から変える可能性を持っています。
日本においても、AIとの自然な対話、多言語の壁を越えたリアルタイム翻訳、日常生活の自動アシストなど、期待されるユースケースは数えきれません。
そして、「未来はまだ先」ではなく、「未来は今、目の前にある」のだと実感する今日このごろです。